エレクトロフュージョン接合システム

エレクトロフュージョン接合システム

EF(エレクトロフュージョン)接合システムとは、内面に電熱線を内臓して成形された継手を使用して、パイプの外径寸法と継手の内径寸法との差による隙間、入力電源の電圧の変動等、状況の変化をコントローラが読取り演算することで常に最適条件を出力し融着する自動融着方式です。

製品の特長

  • 耐震性
    可とう性に優れたポリエチレンのため、軟弱地盤や地震時の地盤変形によく追従し、優れた耐震性を発揮します。
  • 耐食性
    腐食に強いポリエチレンのため、軌道付近などの電食や海岸地帯の塩害や日本国土の大部分を占める酸性土壌地盤において優れた耐食性を発揮します。
  • 安全性
    水道用に適したポリエチレンは、耐衝撃性にも優れています。また塩素水に対する優れた耐久性を持っており、腐食・電食・赤水の心配もなく安全で衛生的な水質確保に優れています。
  • 施行性
    パイプに継手をセットして専用コントローラを接続後スタートボタンを押すだけで自動的に電気融着接合が完了します。またポリエチレンは軽量で取扱いが容易であり、可とう性・柔軟性がありますので、地盤変形の対応に優れています。
  • 水密性
    EF接合とは簡単な操作で、管と継手が組織的に加熱溶融で一体化接合するため、水密性に優れています。
  • 環境性
    ポリエチレン樹脂は地球環境に優れ、公害の無い樹脂です。
  • 継手
    トラブルの少ない構造になっており、1口毎に発熱線が独立していますので、漏水等の心配もありません。

融着作業の手順

①パイプの切断

所定のパイプカッターで直角に切断してください。

②パイプの清掃

パイプに付いている土や汚れは、清潔なウエス及びペーパータオルなどで清掃します。パイプに大きな傷がある場合、その箇所を切去します。

③パイプ切削面の寸法及びマーキング

パイプ融着部に使用する継手の差し込み寸法をメジャーなどで測定しマーキングします。又融着部全体に縦、及び螺旋状にパイプ端に向かって、マーキングします。

④パイプ融着面の切削

マーキングが完全に消えるまで専用スクレーパーで切削します。

⑤継手とパイプの清掃

継手内面及びパイプの切削面を、清潔なウエスまたは、ペーパータオルにアセトン等を浸みこませ清掃します。

⑥融着

継手端子部にコントローラーの出力コネクターを平行に差し込みます。継手は、1口ずつ独立しており、コントローラーの出力コネクターは2口(A)(B)の出力コネクターがついています。1口だけの融着作業の時は(A)側出力コネクターのみ差し込み、2口の融着作業の時は(A)(B)とも継手端子に差し込んでください。差し込み後継手のサイズが適用しているかコントローラーの液晶画面表示で確認してください。確認後、スタートスイッチを押してください。融着作業が終了するとブザーが2回鳴ります。

注意
  1. 出力コネクターは継手入力端子へ平行に差し込んでください。又抜く時は必ずコネクター本体部を手で持って平行に抜いてください。
  2. 出力コネクターは必ず奥まで差し込んでください。

詳細はカタログへ